ホーピアムと下位チャクラ

【ホーピアム】

最近ソーシャルメディア上では、NESARA/GESARA、QFS、グローバル金融経済システムのリセット、金担保型暗号デジタル通貨などのキーワードが急上昇しています。コロナ騒動が始まって以来、プランデミックによる経済的影響とともにその傾向は益々上昇しているように見受けられます。

経済の不確実性が高い時代には、「あ~何か良いことが起こって欲しいなぁ…」という根拠のない希望的観測、期待感というものが急上昇します。そこに恐怖心を煽るプランデミックやロックダウンが加わると、その様な希望的観測は更に加速します。それが「ホーピアム(hopium)*」を産み出している温床となっているのではないでしょうか?

*ホーピアム(Hopium) とは、“hope”(ホープ希望)と“opium”(オーピアム麻薬のアヘン)の合成語でつまり「幻想にもとづく甘い希望」という意味。

ブルース・リーの有名なセリフの一つに: “Don’t think, Feel…(考えるな、感じろ!)”というのがありますが、時にはDon’t just feel, Think hard!(感じるだけじゃダメだ、頭を使ってよく考えろ!)”というのも大事じゃないだろうかと思い、これらのお金に纏わるキーワードの真相についてちょっと考えてみました。

NESARA/GESARAの嘘と矛盾】

さて、僕がNESARA/GESARAについて始めて耳にしたのは10年以上前のことです。ちょうど2008年のリーマンショックの煽りを受け、それまで経営していたビジネスが倒産の危機に陥り、金銭的に人生のドン底を体験したことがきっかけとなり、お金や金融経済システムについて疑問を持つようになった頃でした。時を同じくしてスピリチュアル的に目覚め始めていた時期でもあり、その当時半信半疑で聞いていたチャネラーのシャルダン・ナイドルが「銀河連邦からのメッセージ」として近い将来善良な宇宙人による大規模なUFOランディングがあり彼らがNESARA/GESARAについて発表する、というような内容を頻繁に言っていたのを覚えています。

NESARAとは、National Economic Security and Recovery Act (国家経済安全保障回復法)の略で、アメリカ国内の話。
GESARAとは、Global Economic Security and Recovery Act (グローバル経済安全保障回復法)の略で、世界レベルの話。

これは既に10年以上も前の話です。でもNESARA/GESARAについて調べてみると、実はこの話は1990年代始めから、既に30年近くも前から存在していることが分かりました!

これは元々1990年代前半にハーヴィー・フランシス・バーナード(Harvey Francis Barnard)という人物が立案した米国の財政金融政策改革に関する法制化案「国家経済安全保障回復法」です。

その後、ハンドル名「Dove of Oneness」として知られたシャイニ・キャンデス・グッドウィン(Shaini Candace Goodwin)という女性がこれに尾ひれを付け広めていったという経緯があります。ハーヴィー・フランシス・バーナードは2005年に亡くなる前グッドウィンがNESARAに関する偽情報を拡散している事実を知り、「NESARA法令が制定され法令追跡番号が割り当てられた」とする彼女の主張をキッパリ否定し、偽情報キャンペーンだと非難しています。

(https://web.archive.org/web/20090203203401/) (http://nesara.org/main/index.htm)

このことから既にNESARA/GESARAに関してここ数年拡散されている情報が偽情報であることは明らかです。

更に、10年程前からは「ホワイト・ドラゴン・ソサエティ(白龍会)」のスポークスマンとなっているベンジャミン・フルフォードと彼の周辺にいる人物達(ロバート・デイビッド・スティールやサーシャ・ストーンなど)がNESARA/GESARAに言及するようになり、それは、ホワイト・ドラゴン・ソサエティが長年貯蔵してきた金(ゴールド)を担保にした新基軸通貨の発行をもってグローバル通貨リセットが起きる、という彼らの主張と重ねて拡散されています。

【金本位制の非実現性】

ここで話は少し脱線しますが重要なことなので「金本位制(ゴールドスタンダード)」についても少し触れたいと思います。

そもそも、金に裏打ちされた貨幣システムに移行すれば、現在の法定不換紙幣によってもたらされたと思われる諸問題が解決する、と考えるのはちょっと短絡的ではないでしょうか?

金本位制というのは金を担保にした貨幣制度のことで、今から約200年前の1816年に初めてイギリスで導入されて以来、世界中で何度も導入されては廃止された過去がありますが、それは産業革命や世界大戦時に金本位制では対応できなくなったからです。では、なぜ対応できなくなったのか?

金本位制による貨幣システムの最も大きな問題は、通貨供給量を自由に増やせないことで、その結果経済活動が停滞することです。なぜなら、もし経済が成長するとより多くのモノとサービスが流通しますが、流通しているお金の量は同じままである訳ですから、モノに対するお金の相対価値が上がるのでいわゆるデフレと言われる状態になる訳です。(*理論上は、お金を増刷した分だけ金の保有量を増やせば問題ないのですが、他の国から金を買ったり自国内で採掘したりできないといけないので、そんなことは簡単にはできません)すると、お金を多く持っている人は、お金の相対価値が上がるのを期待して、お金をできるだけ長く保持しようとします。預金する余裕のない貧乏人はお金を使わざるを得ない一方で、お金持ちは何もしなくてももっとお金持ちになるような事態になります。

また、デフレ経済下では、銀行融資を受けると、お金を借りた時点より価値が上がったお金で借金を返済しないといけないわけですから、当然銀行融資は減り投資が凍結します。そのような投資不足は、資金供給が制限された金融環境下での経済危機の最も顕著な特徴であり、イノベーションと経済成長を阻害します。

また、単純に計算しても現在の世界経済の規模(名目GDP: 約100兆米ドル) を18万トンの金塊だけで兌換紙幣にした金融システムで対応するというのは机上の空論でしかあり得ません。(1グラムが約5800万円、つまり1万円を金に換算したら0.00017グラムです!) 

人類がいままでに採掘した世界の金の産出量は約18万トン(50mプール3杯分くらい)といわれ、残り埋蔵量約5万トンを合わせても約23万トンしかありません。

これらの理由から歴史上これまで何度も何度も導入されては廃止された金本位制を今の複雑で巨大なグローバル経済規模で実現するのは不可能に近いでしょう。

話をNESARA/GESARAに戻しますが、その第一項にはこうあります:

“Cancels all credit card, mortgage, and other bank debt due to illegal banking and government activities. Many refer to this as a “jubilee” or complete forgiveness of debt.”

「違法な銀行および政府の活動によるすべてのクレジットカード、住宅ローン、およびその他の銀行債務を債権放棄します。多くの人がこれを「ジュビリー」または完全なる債務免除と呼んでいます。」

これは世界的な金融の公平性をもたらすことがそもそもの目的な筈ですが、何の資産も所有していない人や真面目にコツコツと働いて借金を返済した人には全くメリットがない一方で、莫大な借金をして様々な不動産等を必要以上に蓄積している人にとってはとてもオイシイ話である訳で、これは全くもって非常に不公平です。本当にカードローンや住宅ローンなどの債権が免除されるのなら、今の内にジャンジャン借金して家や車などを購入しておけばいい話ですが、そんな都合のいい話はありません。

それでもまだNESARA/GESARAのことを信じるでしょうか?

QFS(量子金融システム) の嘘】

次にQFS について。QFSはQuantum Finance Systemの略で、量子金融システムと訳されています。人工衛星上の量子コンピュータを使う金融システムとされ、このシステムを使うとマネーロンダリングは不可能になると言われています。

グローバル通貨リセットをし、量子金融システムを作動させる、という話だそうですが、現時点では、量子コンピュータが本当に実用化されたという信用できる情報はありません。現在知られているシステムでは非常に限定的な機能しかないので、量子金融システムを構築することは難しいと思われます。

QFS資金は33京円(京というのはゼロが16個、兆の1万倍!)あって、地球上の全人口77億人で割っても、一人あたり4,000万円以上あるので、ベーシックインカムも余裕とのことです。

https://senzai-ishiki.net/?p=1296

こんな途方も無い天文学的な数字がどこから出てきたのでしょうか?

中には、これが地球外生命体からもたらされたシステムであるとか、光の銀河連合からギフトとして送られたとか、フワフワした情報も飛び交っています。

QFSは SWIFT (国際銀行間通信協会) にとって代わり新しい透明なCIPS (Cross-Border Interbank Payment System=”国境を越えた銀行間支払システム”)を導入する?とかという意味の分からないことも言われていますが、SWIFTというのは、世界中の金融機関が標準化された通信フォーマットに基づいて国際銀行間の送金や決済に利用されるネットワークのことで、200以上の国や地域の金融機関など1万1千社以上が参加しているシステムです。一方、CIPSというのは、通貨の世界で人民元の影響力を高めたい中国が、中国人民銀行を通して導入した人民元建ての国際銀行間決済システムのことで既に2015年10月から稼働しています。

(https://www.nikkei.com/article/DGXKZO44995850Z10C19A5EA2000/)

こうした一般人が普段あまり耳にしないアルファベットの略称を並べてあたかも新しいシステムが構築されているかのようなイメージが作り上げられていますが、これは悪質な情報操作ではないでしょうか?

“QFSは量子コンピューターによって運営されます。量子コンピューターは通信衛星によって制御され、秘密宇宙プログラム(SSP)などからのいかなるハッキングからも守られます。量子技術はこの銀河の善良な地球外生命体たちからもたらされた技術です。~(中略)~ QFSはこれまで世界で導入されたどんな金融システムとも異なります。同等の技術が存在しない、最も高度で革新的な技術が使われています。全人類の口座主の安全性と透明性を100%保証します。QFSは金本位制の通貨システムへと容易に移行することができます。これまでの技術を使った説明ができないことが難点といえば難点です。” http://blog.livedoor.jp/sagittariun-shinjituwomiru/archives/22216657.html

更に、「これまでのシステムとは全く異なる非常に高度で革新的な技術が使われていてブロックチェーン等の技術とは比較にならない、また、ビットコインのような暗号仮想通貨は何の本質的価値のない通貨とは違い、QFSの通貨は金本位制なので本質的価値がある」というような主張がされていますが、

どんなに高度な技術を使っていようが金本位制の通貨であろうが「お金」を使っている限り、本質的価値なんてものは何にもありません。すべては何かとの比較による相対価値しか有り得ないのです。金(ゴールド)の価値というのも恣意的なお金の値段(誰かが任意で決めた)でしか表現できないわけですから。

【全てがGreat Resetのアジェンダに繋がる】

NESARA/GASARAの嘘と矛盾、金本位制の非実現度、QFS量子金融システムの嘘、について書いてきましたが、これらは全てグレート・リセット(Great Reset)のアジェンダに繋がっています。

毎年1月にスイスのダボスという町で世界中の政財界のトップが一堂に会す「世界経済フォーラム(通称ダボス会議)」というのがあり、そこではいわゆる財界のエリート達が世界経済の方向性を勝手に決めているのですが、2021年のテーマは「グレート・リセット(Great Reset)」でした。これは何かと言うと、コロナ以降の世界計画として、彼らが作り上げた「でっち上げコロナ騒動」のロックダウンを利用して世界経済をわざと崩壊させ金融崩壊させることで社会経済システムを刷新することを計画しているのです。コロナ騒動の始まりと同時に「ニューノーマル」という言葉を盛んに世界中でメディアを通して広めたのも「新しい社会の在り方」を受け入れさせる為の潜在意識への刷り込みの為でしょう。

世界経済フォーラムのクラウス・シュワブ創設者兼会長本人の言葉によると、

You’ll own NOTHING and you’ll be happy about it! (あなたは何も所有しなくなり幸せになる!)と言っています。

個人による所有物を廃止し全てレンタルでお金を払って利用するという社会。要するに社会主義社会への一歩近づけようということです。TVP(ヴィーナス・プロジェクト)やTZM(ザイトガイスト・ムーブメント)を代表とするRBE(資源ベース経済)やウブンツ貢献主義などのマネーレス社会について長年研究してきた者としては、ある意味この流れは一見するとマネーレス社会への移行プロセスのようにも見えるのですが、ソーシャルメディアのRBEコミュニティー内での議論内容とかを見ているとRBEムーブメント自体がカバールにハイジャックされているのがよく分かります。

2016年の世界経済フォーラムのテーマは「第四次産業革命の理解 (Mastering the Fourth Industrial Revolution)」でしたが、この「第四次産業革命」というフレーズはこの時初めて使用されたわけですが、実は世界経済フォーラムの創設者兼会長のクラウス・シュワブ自身が『The Fourth Industrial Revolution (第四次産業革命)』というタイトルの本を自筆した張本人なのです。長くなるのでここでは第四次産業革命が何なのかについては詳しく説明しませんが(自分で調べて下さい)、要は、新型コロナ騒動をスプリングボードにして第四次産業革命を加速させグレート・リセットをしよう、ということなのです。

「グレート・リセット」は表向きには、新型コロナウイルスのパンデミックを契機にして、環境破壊や社会的な格差の矛盾が限界に達した現在のグローバル資本主義の動きを一旦リセットし、環境や社会的格差に配慮した持続可能な社会主義的資本主義へと方向転換させ、既存の社会体制を抜本的に変革しようとする計画です。

一見すると、「グレート・リセット」のコンセプトは、環境や格差に配慮した持続可能な資本主義への転換といういう点では、非常に良い内容に思えます。

しかし、「グレート・リセット」の本当の意図は全く違うところにあります。本当の目標は、資本主義と民主主義をリセットし、全体主義的な(人工知能などのテクノロジーを駆使した)世界政府による高度管理社会への移行の実現。

新型コロナをでっち上げ、恐怖を煽りパンデミックを演出することで、マスクやワクチン接種を従順に受け入れさせ、それに乗じて高度管理社会導入への一歩を進め、ロックダウン等で経済萎縮させ、さらに現行の金融システムをリセットするために金融崩壊を演出するというプランです。経済的に貧窮した市民に給付金を配布する(ユニバーサル・ベイシック・インカム導入への布石)というのも、オレオレ詐欺を口実に銀行の現金引き下ろしを難しくさせるのも、キャッスレス(デジタル決済)の導入を急ぐのも、マイナンバーカードの導入を急かすのも、全て中国共産党のような高度管理社会へ移行させようという目的からではないでしょうか?

この計画が成功してしまうと、本当に個人の自由は無くなってしまうといっても過言ではありません。

Discernment 識別力の重要さと意識レベルの関係性】

この記事のはじめにホーピアムについて触れましたが、今のような経済的に非常に不安定な時というのは、明るい希望をもたらす情報を切望するのは無理もないことなのかもしれません。「ポジティブな現実を引き寄せたければポジティブな思考にフォーカスしろ」というニューエイジ的な呪文に取り憑かれていると尚更そうなってしまうかもしれません。(*「引き寄せの法則」を否定している訳ではありません)

しかし、そういう時こそ「Discernment=識別力」を働かせることが非常に重要ではないでしょうか?

心理戦が深刻化しプロパガンダや偽情報が蔓延る今、真実を求める過程における識別力の重要性を理解することは、生き延びるための重要な手段となります。識別力を磨くには、情報収集力/処理力は不可欠ですが、それ以上に必要とされるのは実は意識レベルの向上なのではないかと思っています。

これはリサ・レネー(Lisa Renee)のニュースレターからの引用です:

(https://energeticsynthesis.com/resource-tools/blog-timeline-shift/3676-discernment)

“Most people may not realize that powerful skills of discernment are actually not based in the intellectual areas of the mind, but are anchored in a solid spiritual core that calls upon the intuitive ability of higher sensory perception.”

「パワフルな識別能力というのは、実は脳の知的領域に基づくものではなく、霊的な高次の知覚認識力の直感能力から来るものであることに多くの人は気付いていないかもしれません。」

“From this state of perceiving the reality with the ego mind, our attempts to find discernment will easily falter into ego judgements.  Discernment and making judgments are not the same thing, yet the subtleties that exist between the two states are easily confused by most people.”

「エゴの頭で現実を解釈している状態であれば、いくら識別力を利かせようと試みてもそれはエゴのジャッジメントでしかないのです。識別力とジャッジメントは同じではありませんが、この二つの状態の微妙な違いを混同している人が多いのではないでしょうか。」

“Discernment for the dedicated spiritual seeker is one that devotes themselves to the pursuit of truth above personal comfort, which is actually the nature of true and accurate discernment. It is impossible to gain strong discernment from the limitations of the three levels of ego, strong discernment is actually sourced directly from spiritual embodiment and higher consciousness levels. The ego mind tends to confuse discernment with wishful thinking or confirmation bias, these are ego defense mechanisms from the subconscious that are designed to make yourself feel better about what you already have developed as a personal belief system. We all have formed some kind of belief system to make sense of the outer reality we live in and experience. Discernment includes a long process of developing insight from life’s experiences and observations made in truth seeking, while integrating and verifying that knowledge within your heart’s core resonances. Every individual must be willing to seek and know the truth, even if it’s emotionally painful. Discernment requires that we must let go of an obsolete or inaccurate belief system that we have, when we first awaken to the realization that it was not accurate. This means as we seek truth and discernment in situations, we have to be willing to be wrong and learn what needs to be done to change our beliefs, so that we can be more aligned in truth.”

「献身的なスピリチュアルな探求者にとって識別とは、個人的な快適さよりも真実の追求に専念することであり、それが実際に真の正確な識別の本質なのです。エゴの3つのレベルの限界から強い識別力を得ることは不可能であり、強い識別力は実際にはスピリチュアルな体現と高い意識レベルから直接得られるものです。エゴのマインドは、識別力を希望的観測や確証バイアスと混同する傾向がありますが、これらは潜在意識によるエゴの防衛メカニズムであり、自分がすでに個人的な信念体系として確立していることについて、自分自身の気分を良くするためのものです。私たちは皆、自分が生き、経験している外界の現実を理解するために、何らかの信念体系を形成しています。識別とは、人生の経験や真実を求めて得た観察結果から洞察力を高め、その知識が自分の心に共鳴するかどうか統合して検証するという長いプロセスです。すべての人は、たとえそれが感情的に苦痛を伴うものであっても、真実を求め、知ることを望まなければなりません。識別力を得るには、時代遅れのあるいは不正確な信念体系を、それが正確ではなかったことに最初に目覚めた時に、手放さなければなりません。つまり、ある状況の中で真実と識別を求めるなら、私たちは間違っている場合はそれを躊躇なく認め、自分の信念を変えるために何をすべきかを学び、より真実に近づけるように努めなければなりません。」

エゴの頭から来るジャッジメントというのは、つまり言い換えれば、 3D(第3密度)レベルの意識での思考、という意味だと思います。3Dレベルの意識での思考だと3Dレベルのトリックに簡単に引っ掛かってしまいます。では、3Dレベルの意識というのはどういう意識のことを指しているのでしょうか?これをチャクラという視点から見ていきましょう。

【下位の3つのチャクラに付随する問題】

人の体に7つあるとされるチャクラの内、ハート・チャクラ以下の下位3つのチャクラが3D世界と最も関係しています。その中でもこの記事の前半で触れたお金に関するホーピアムは第1チャクラが大きく関わっています。

第1チャクラはルートチャクラとも言われるようにルート(=根)つまり人間としての一番根幹に関わること:「自力で立ち上がる/自立する」「自分を安定させる」「一生懸命に生きる」といった生存のための安定の基礎となる土台を司るチャクラです。お金に代表されるサバイバル/生存本能に纏わる事柄などから来る経済的不安感や物質的執着心、生存のための基本的・肉体的な欲求と、情緒的安心のための集団への帰属意識に関係しています。

集団への帰属意識というのは、codependency = 共依存 にも繋がっていきます。共依存というのは、お互いに依存しあって自立していない関係性のことをいい、自立できない者同士が互いに頼って成り立っています。要するに自立できていない大人になりきれていない幼稚な人同士の結びつきな訳です。これはカップルの間柄でも、夫婦間でも、或いは地域コミュニティ内の人間関係でもよく見られる傾向です。更にはグローバルな経済関係も共依存の状態になっています。似たような言葉に「相互依存 (=interdependency)」というのがあります。人は一人では生きて行けないから相互依存は悪いことではない、むしろ必要不可欠な関係性だ、という人もいます。しかし、相互依存というのは、例えば自然界の例では植物は昆虫や鳥などに花や果実を提供することで子孫を増やし繁栄するような関係性になっており、それぞれが自立できていない訳ではないので、相互依存というのは共依存とは似て非なるものなのです。

この様にお金に纏わるサバイバル意識や共依存意識など第1チャクラに関わる問題をクリアできていない状態にある限り、高次の意識レベルから得られる識別力が発揮できない訳ですし、お金に関する不安感や誰かに助けてもらいたいと願う救世主願望を抱いている限り、幻想にもとづく甘い希望「ホーピアム」にすがり付いてしまうことになるんではないでしょうか?多くの人がそのような状況にある限り、我々を操作したいカバールにとっては、とても都合が良い訳です。我々を下位チャクラのレベルに閉じ込めておくことが、ネガティブなETやその手下である地上のカバールの主なアジェンダなのではないかとさえ思えてなりません。そうすることでSTS(自己奉仕)的な社会が永久に続くからです。

今回の大統領選挙の結果には大きく落胆した人も多いと思います。私もその一人です。あの結果が計画通りだったのかどうかは知る由はありませんが、振り返ってみて結果的にはあれはもしかすると逆にホーピアムにしがみ付いていた我々を目覚ますために必要だったのではないでしょうか?トランプ大統領とQチーム/アライアンスという救世主たちが我々を助けてくれるに違いない、という希望的観測は我々をある意味で怠惰にしてしまいました。

でも「先ずは自分から変わって自分たちの手で世の中を変えていこう」という自主的な一個人としての主権を行使し始めるまでは、文明の大変革と言えるような大きな変化は世の中に起きないんではないかと思います。

最後に、禅僧侶Thich Nhat Hanh (ティク・ナット・ハン)の「The Art of Mindful Living」より一節を紹介して締めくくりたいと思います。

[@36:30~38:00]

“The present moment is the substance with which the future is made and therefore the best way to handle, to take care of the future is to take care of present moment. What else can you do? Look deeply into the nature of the present moment. Take good care of it. Transform it. And you have a beautiful future. So the answer is to go back to the present moment and take good care of it. If you take good care of the present moment, there’s no reason why you have to worry about future, because we know that the future will be made by the present. Take care of the present in such a way that our children will have a future. That is the practice. And that is why a hope is sometime an obstacle. People tend to hope because they feel helpless in the present moment. They find that the present moment is so heavy, so unbearable, difficult to endure. That is why they invest in the future with hope. “I hope tomorrow it will be better.” “I hope after tomorrow things will be better.” And they get relieved a little bit relieved because of investing in the future. That is why religions speak a lot about the future, about hope, but in the light of this practice, hope can be an obstacle, because investing in the future, you have to spend a lot of energy for hoping and there’s not much energy left in order for you to take care of the present. (一部省略) Therefore, not to hope, bring everything, all source of your energy back to the present moment. And get a breakthrough and this is the practice.”

「未来は今という瞬間から作られています。ですから、未来に対処するための最善の方法は、今という瞬間を大切にすることです。他にできることなどあるでしょうか?今という瞬間の性質を深く理解すること。それを大切にすること。それを変形させるのです。そうすれば、美しい未来が待っています。つまり答えは、今この瞬間に戻って、それを大切にすることです。今この瞬間を大切にしていれば、未来のことを心配する必要はありません。子供たちが未来を手に入れられるように、今を大切にする。それがマインドフルの実践なのです。したがって「希望」が時に障害になることもあります。人が希望を抱くのは、現在の瞬間に無力さを感じるからです。今の瞬間があまりにも重く耐え難いと感じているのです。だからこそ、希望を持って未来に投資するのです。”明日は良くなるといいな~”と願い、未来に投資することで、少しの安堵を覚えるのです。だからこそ、宗教では未来や希望について多く語られるのですが、このマインドフルの実践においては、希望は障害になり得ます。なぜなら、未来への投資には、希望を持つために多くのエネルギーを使わなければならず、今という瞬間を大切にするためのエネルギーはあまり残っていないからです。(一部省略)したがって、希望に頼るのではなく、あなたの持っているエネルギーの全てをこの瞬間に戻してください。そうすればブレークスルーを得られます。これがマインドフルの練習/実践なのです。」

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